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今週のまとめ2月1日から2月5日の週

配信日時:2010/02/06 (土) 08:00

2 月最初の週は、リスク回避の動きが強まり、円高およびドル高が進行した。
1月後半から引き続きギリシャやポルトガルなど南欧諸国の財政赤字拡大、信用不安 がリスク投資を圧縮させた。ドル円は88円台半ば、ユーロ円は121円割れ、ポンド円は138円台まで円高が進行した。
また、渦中のユーロドルが1.35 台、ポンドドル1.55台へと下落し、ドル高も強まった。英欧政策金利は予想通りの据え置き。
英中銀は資産買取枠の拡大を休止したが、今後の拡大余地も示 唆された。
トリシェECB総裁は3月会合で出口戦略について方針を決めると表明した。
サプライズだったのが豪中銀の政策金利据え置きで、市場の利上げ予想 を覆した。
豪ドル売りを強めるきっかけとなり、豪ドル円は76円台、豪ドル/ドルは0.86台まで下落した。
米経済指標はISM製造業景況指数など改善傾 向を示すものもあったが、週末の米雇用統計では非農業部門雇用者数が市場予想を下回る改善に留まり、引き続き景気回復には慎重論もみられた。

(1日)
東京市場は、神経質な振幅だった。早朝に円高に振れた。
英タイムズで英金融サービス機構長官が、キャリー取引の規制を示唆する発言が報じられたことが材 料。
ドル円は90円割れへと下落した。
ただ、仲値にかけては90円台前半を回復し、その後は揉み合いとなった。ユーロ円は124円台半ばへ下落後は125 円台を回復する動きがみられた。
また、ドル相場は狭いレンジでの揉み合いで、ユーロドルは1.38台後半、ポンドドルは1.59台半ばでの推移だった。
な お、中国の製造業PMIは予想をやや下回ったが市場は反応薄だった。

ロンドン市場は、ユーロポンドが値動きを主導した。
ロンドン時間午前の取引でユーロポンドは0.87近辺から0.87台後半まで急伸。
この流れが波及し、 ポンドドルは1.59台後半から1.58台半ば、ポンド円は144円台前半から143円近辺まで下落した。
市場では今週開催される英金融政策委員会 (MPC)で資産買い取り枠(量的緩和)の拡大が検討されるとの見方や、本日のロンドンフィックスで大口のユーロ買いポンド売りが持ち込まれるとの噂が話 題となっていた。また、1月の英製造業PMIは予想外の改善を示すなど英経済の回復を示唆する内容だったが、ポンド買いの反応は一時的だった。
ポンド以外 の主要通貨は方向感に乏しく、ドル円は90円台、ユーロ円は125円台でのレンジ相場だった。

NY市場は、円安・ドル安が進行した。
序盤に発表されたISM製造業景況指数が予想を大きく上回ったことで、株高・商品高、債券安などリスク選好の動きが 広がった。
オバマ大統領の予算教書では雇用創出と財政赤字削減が目標として掲げられ、無事通過した。
序盤に発表された1月ISM製造業景況指数は58.4 と市場予想を大きく上回り、約5年半ぶりの高水準となった。
市場はリスク選好の動きを強め、ダウ平均は100ドル超の上昇、商品市況も上げ幅を拡大した。
為替市場では円売りの反応が強まった。
ドル円は90円台前半から一時90.94レベルまで上昇。
ユーロ円は125円台半ばから126円台半ばへ、ポンド円 は143円台後半から144円台後半へと水準を上げた。また、ドル安傾向もみられ、豪ドル/ドルは0.88台前半から0.89台乗せへと上昇した。
ただ、 中盤からは株式市場は高止り、ドル円は90円台後半の揉み合いが続いた。
朝方発表された12月米個人支出は前月比0.2%上昇、個人所得は前月比0.4% 上昇だったが、市場の反応は薄かった。

(2日)
東京市場では、豪ドルが急落した。
この日の豪中銀金利発表で予想外に政策金利が据え置かれたことが背景。
金利発表と同時に公開された声明文でも、これまで の利上げの影響に関する情報が今のところ限られていることから、しばらく金融政策を維持する、としたことも豪ドル売りに拍車をかけた。
豪ドル/ドルは 0.89台前半から0.87台後半へ、ポンドル円は81円台前半から79円台半ばへと大きく下げた。
その他の通貨にも円高やドル他kの動きを波及させたが 動きは限定的だった。
ドル円は90円台後半での振幅に留まった。
ユーロ円は126円台半ばから126円割れとなったが、その後は126円台半ばへと戻し た。
英FT紙で亀井郵政金融担当相が、ゆうちょ銀行の投資対象を米国債へと広げるべき、との報道に円売りが入る場面もあったが、一時的な動きに留まった。

ロンドン市場は、リスク回避色が後退したが、各通貨の値動きはばらばらだった。
ユーロが堅調で、ユーロポンドは0.87台前半から0.87台半ば、ユーロ ドルは1.39台前半から1.39台半ばまで上昇した。
ギリシャ債とドイツ債のスプレッド(利回り格差)が縮小するなどギリシャの財政再建を巡る懸念が後 退したことが材料。
一方、ユーロ円は126円付近から126円台後半で振幅するなど方向性に欠けた。
また、ポンドは英政局不安がリスクとなって軟調。
ポン ド円は一時144円近辺、ポンドドルは1.59近辺へと軟化した。
ドル円は90円台後半での揉み合いだった。

NY市場はリスク回避色が緩和され、ドル安の流れだった。
市場で注目されたボルカー氏の証言は無事通過した。
足元の懸念材料だったギリシャ国債の利回り上 昇が一服したことで、ユーロドルが堅調に推移した。
欧州株が底堅く推移したこともリスク回避色を緩和した。
NY株式市場は次第に上げ幅を拡大した。
米中古 住宅販売成約指数は市場予想通り、前月比+1.0%だった。ガイトナー米財務相の予算教書に関する上院証言はオバマ大統領の演説とほぼ同様の内容だった。
その後、未明にかけて報じられたボルカー氏の金融改革に関する上院証言も議員から賛同意見を得られて無事通過している。
NYダウは終盤にかけて 100ドル超の上昇、原油先物も77ドル台に乗せるなどリスク選好の動きが広がった。米政府の中小企業支援策の発表も好材料だった。
ただ、為替市場での反 応は限定的で、ユーロドルは1.39台後半、ポンドドルは1.59台後半へと上昇後は揉み合った。
ドル円は90円台前半で膠着した。
ユーロ円は序盤に 125円台後半に下落したあとは、126円台前半に戻しての揉み合い。
ポンド円も143円台後半を覗いたあとは、144円台半ばで揉み合った。東京タイム に大きく下落した豪ドルは底堅く推移。豪ドル/ドルは0.88近辺から0.88台後半へ、豪ドル円は79円台後半から80円台乗せまで買い戻されたが、東 京市場での下げを回復するには至らなかった。
また、フレアティー加財務相はG7で為替が議題になることは確実、と述べたが市場は反応しなかった。

(3日)
東京市場は、方向感に欠ける展開だった。
ドル円やクロス円は仲値公示を挟んで振幅した程度。
ドル円は90円台半ば、ユーロ円は126円台前半での取引だっ た。豪ドルは投資銀行系の売り観測があったことで軟調に推移し、豪ドル/ドルは0.88台後半から前半へ、豪ドル円は80円台前半から79円台後半へと下 落した。
ただ、動き一巡後は揉み合いへと移行していった。
12月の豪貿易赤字は市場予想を若干下回ったが、市場は反応薄だった。

ロンドン市場は往って来いの展開だった。
ドル円は東京市場の安値90.30レベルを割り込むと、90.10レベルまで下押しした。
ただ、90円近辺では押 し目買いも強く、ドル円はNY勢の参加前にロンドン早朝の下げを回復した。
ADP、ISMなど米経済指標を見極めたいとの見方もあり、下値攻めは失敗した ようだ。
クロス円はドル円に連れ安となる場面があったが、概ね堅調に推移した。
ユーロ円は126円台後半、豪ドル円は80円台半ばまで買われ、この日の高 値を塗り替えている。
ユーロポンドが0.87台前半から後半へと上昇した。
独欧のサービスPMIが良好だった一方、英国のサービスPMIは予想を下回り、 明暗を分けていた。
また、ユーロにとってはドイツとギリシャの債券利回り格差拡大が落ち着いたことも好感され、ユーロドルは1.40台を回復する場面が あった。

NY市場では、全般にドル買いが優勢だった。
序盤に発表された米ADP雇用者数は2.2万人減と市場予想より減少幅が少なかった。
ISM非製造業景況指数 は50.5と市場予想をやや下回ったものの、景気判断の基準となる50は上回った。
米長期債利回りが上昇してドル買いの動きを支えた。
NY 株式市場が軟調に推移したことも、リスク選好的なドル売りを巻き返す圧力になった。
ロンドンタイムにポルトガル債の利回りが上昇するなど、これまでのギリ シャに続く新たな欧州危機の動きがみられたこともユーロには重石だった。
ドル円は90.80-90の上値抵抗水準や91.00の節目を上抜けてストップ注 文が観測され、91.28レベルまで上昇した。
また、ユーロドルは 1.40台から1.39台半ば、1.39割れへと着実に水準を下げた。
ポンドドルも同様に1.60近辺から1.59割れへと、ほぼ一方通行で軟化した。
ク ロス円は往来相場で方向感がハッキリしなかった。
ロンドン序盤に円安の動きがあってからは、レンジ取引が続いた。
ユーロ円は126円台前半から後半、ポン ド円は144円台後半から145円台前半での振幅だった。
ガイトナー米財務長官の下院証言やバーナンキFRB議長の2期目就任の宣誓は無事に通過した。

(4日)
東京市場は、全般に小動きだった。
ドル円は仲値公示前後に上下動がみられたが91円近辺での揉み合いが続いた。
ユーロはユーロ圏諸国の財政赤字問題でユー ロがやや軟化する場面もあったが、値動きは限定的だった。
ユーロドルは1.38台後半、ユーロ円は126円台前半で推移した。
また、豪小売売上高が予想に 反して前月比マイナスとなったが、豪建設許可件数は予想以上に強かった。
豪ドルは0.88近辺で上下動がみられたが大きな動きにはつながらなかった。
NZ ドルは早朝に発表されたNZ失業率が7.3%と予想より大幅に悪化したことで急落。
NZドル/ドルは0.70台後半から0.69台後半へと下げた。ただ、 日中は0.69台後半で膠着していた。

ロンドン市場は、欧州通貨安が値動きを主導した。
英欧の金利発表前にユーロドルは7ヶ月ぶり安値となる1.3825レベル、ポンドドルは4ヵ月ぶり安値と なる1.5800レベルまで下落した。
市場では財政基盤の弱いPIGS諸国(ポルトガル、イタリア、ギリシャ、スペイン)を巡る懸念、英中銀が金融政策委 員会(MPC)で資産買い入れ枠の拡大に踏み切る見方がリスク要因として警戒された。
ただ、NY勢が参加する時間帯に入ると、欧州通貨安は一服した。
英中 銀はこの日、政策金利を0.50%、先週時点で上限に達した資産買い入れ枠を2000億ポンドで据え置くと発表した。
事実上の量的緩和休止宣言を受け、ポ ンドドルは1.5800付近から1.58台後半まで反発、事前に進んだポンド安が巻き戻された。
一方、ECBは政策金利を市場予想通り、 1.00%で据え置きとした。
市場では金利発表後のトリシェ総裁の会見が注目されていたため、ユーロ相場の反応は乏しかった。
ドル円は91円台前半から 90円台半ばへと軟化した。

NY市場は株安・商品安・債券高などリスク回避モードが強まり、為替市場では円高およびドル高が強まった。
ドル円は88円台半ば、ユーロドルは1.37台 前半まで下げる場面があった。
ロンドン市場からユーロ圏の信用不安が拡大した。
これまでのギリシャに加えてポルトガルやスペインの債券利回りが上昇、株式 が大幅安になった。
さらに、あすの米雇用統計を目前にして、米新規失業保険申請件数が48万件と予想以上に悪化した。
債券利回りが上昇するとともにNY株 式市場は大幅安になった。
NY各株価指数は2-3%超の下落となった。ダウ平均は引け際に1万ドルの大台割れもあった。
その他、ガイトナー米財務長官が中 国元の柔軟性向上が極めて現実的と述べたことや、バンカメ前CEOがNY州司法当局に提訴されたこと、金融規制法案への思惑などざまざまなリスク材料が重 なった。
ドル円は90円台半ばを割り込むと堰を切ったように売りが強まり、一時88.55レベルまで急落した。
クロス円もユーロ円は124円割れから 121 円台半ば、ポンド円は143円近辺から139円台前半まで急落した。
ドル買いの動きも広がった。
ユーロドルは1.38台半ばから1.37台前半へと着実に 値を下げた。豪ドル/ドルは0.88台から0.86台まで下げた。
序盤のトリシェ会見では出口戦略については3月の会合で決定すると表明されたが、ユーロ 相場の反応はなかった。

(5日)
東京市場では、ドル円やクロス円が小反発した。
実需の決済が集中するとされる5・10日だったこともあり、ドル円は仲値公示に向けて89円台後半への円 安・ドル高推移だった。
クロス円でも円が売られたが、昨日の急激な円高推移に対する戻りは限定的だった。
ユーロ円は122円近辺から123円近辺まで上昇 した。ユーロドルは1.36台後半まで下落し、昨日の海外市場から一段安。
ユーロスイスはスイス中銀の介入の噂もあり、250ポイント超の値幅で荒っぽい 展開だった。
また、オセアニア通貨は昨日からの安値圏での揉み合い。
豪ドル/ドルは0.86台後半、NZドル/ドルは0.68台後半での取引が中心だっ た。

ロンドン市場では、欧州通貨が売られた。ロンドン時間早朝の取引でポンドドルは1.57台半ばから1.56台半ばまで下落。
心理的節目の1.57台を割り 込んだことでストップ注文の執行が相次いだ。
ポンドドルの下げに追随する形でユーロドルも下げた。
ユーロドルは1.37台前半から1.36台半ばまで売ら れ、昨年5月以来の安値を記録した。
クレジット市場では財政基盤の弱いPIGS諸国のリスクプレミアムが高騰、ポルトガル、ギリシャ、スペインの国債保証 料が過去最高を記録するなどユーロ加盟国の財政不安が話題となっていた。
早朝の取引が一巡すると欧州通貨安は一服したが、米雇用統計を見極めたいとの見方 も強く、欧州通貨の買い戻しは限定的だった。
1月のカナダ雇用統計は雇用者数が市場予想(1.5万人増)を上回る4.3万人増、失業率が8.3%と市場予 想(8.5%)に反して改善するなど好調だった。発表後、カナダドルは買い優勢となったが、米雇用統計を控えて動きは限定的だった。
なお、ドル円は89円 台後半から前半へと軟化した。
欧州通貨でのクロス円下落に連動していた。

NY市場は、米雇用統計で相場が乱高下した後、米株や商品市況が大幅安となり、リスク回避色が強まった。
ドル円は88円台、ユーロドルは1.35台まで下 落する動きをみせた。
注目の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が2万人減と市場予想の1.5万人増には届かなかった。
一方、失業率は9.7%と予想および 前回の10.0%から大きく改善した。
米株先物が明確な方向性を示さずに振幅、為替市場も神経質に乱高下した。
ドル円は89円近辺まで急落した後は、 89.90レベルまでショートカバー。
その後は緩やかに89円台半ばへと戻す動き。クロス円も同様に振幅した。また、統計の年次改定で2007年12年か らの雇用者数の減少幅は840万人へと膨らんだ。
NY株式市場は取引開始後しばらくしてから下げ幅を拡大。
ダウ平均は一時9800ドル台前半まで下げた。
為替市場ではポルトガルの財政赤字拡大の懸念もあり、ドル高・円高の反応が強まった。
ドル円は一時88.80近辺へと下落、ユーロドルも1.3585レベ ルまで下値を広げた。
クロス円も、ユーロ円は120円台後半、ポンド円は128円台前半まで円高が進行した。
ただ、取引終盤には週末調整などで巻き返しが 強まった。
ドル円は89円台半ば、ユーロドルは1.36台半ば、ユーロ円122円台乗せへと反発した。
米株が下げ幅を急速に縮小してプラスに転じたことも 巻き返しを支援した。
しかし、今週全般の水準から見ると、引き続きドル高・円高水準での取引に終始している。
依然としてリスク回避色が払拭できない相場状 況だった。
G7についてはこれまでの報道以上のものは出ていなかった。

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