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今週のまとめ1月18日から1月22日の週

配信日時:2010/01/23 (土) 08:00

18 日からの週は、市場全般にリスク回避色が強まった。
ユーロ圏は引き続きギリシャ財政問題がユーロ売り圧力になった。
中国は2009年GDP成長目標8%台 を達成したが、金融引き締め観測が株価を押し下げた。
アメリカはオバマ大統領が銀行の高リスク投資を抑制することを目的に金融規制を強める提案を発表、米 株をはじめとして世界的な株安へと広がった。
背景にはオバマ政権への米国民の支持率低下があった。
株式と共に商品市況も崩れた。
為替市場では、円高・ドル 高の流れが続いた。
ドル円は89円台へと下落、ユーロドルは1.40台へと軟化する場面があった。


(18日)
東京市場は、朝方、前週末の海外市場の流れを引き継いで、ユーロ円主導でのクロス円売りが優勢となった。
ユーロは、メルケル独首相の辞任観測は当局の否定 で沈静化したが、ギリシャの財政赤字懸念などを受けての信認低下の流れが継続した。
ユーロ円は前週末NY市場の安値を割り込んで一時130円ちょうど近く まで売り込まれた。
対円だけでなく、対ドル、対ポンドでも下落し、ユーロポンドは昨年9月以来の安値をつけた。
ドル円は、ユーロ円を中心としたクロス円の 売りに押され、90円台後半の安値圏での揉み合い。
ただ、午後に入ると短期筋からポジション調整の買戻しもみられた。
日経平均は一時200円超の下落と なったが、ドル円相場の反応は鈍かった。

ロンドン市場では、ポンドが堅調に推移した。英欧エネルギー大手の提携・買収報道が手がかりとなり、ポンドが上昇した。
ユーロポンドはギリシャを中心とし たユーロ加盟国の財政懸念が引き続き重しとなり、昨年9月15日以来に0.88台を割り込んだ。
ただ、NY市場がキング牧師の誕生日で休場となる中、ユー ロドルは東京終盤の水準を引き継ぎ、1.43台後半で小動きだった。
円相場も方向感は限定的で、豪ドル円は豪ドル/ドルの上昇を背景にしっかりだったが、 水準を一時切り上げたポンド円が伸び悩むと全体的にクロス円の値動きは鈍った。
ドル円は90.60レベルと先週末の安値に顔合わせする場面もあったもの の、それ以上は下値を広げなかった。
この日、関係者の話として、仏公益事業会社GDFスエズが英国最大手の電力会社インターナショナル・パワー(IP)と の提携を検討していると伝えられた。英サンデー・タイムズは17日に仏GDFスエズが英IPに買収提案を行ったと報じていた。

NY市場はキング牧師デーのため休場だった。


(19日)
東京市場は、円買いが優勢だった。
株価が軟調に推移する中、連休明けのNY市場への警戒感もみられた。
ドル円は強いサポートとなっている90.35/40 水準を試す動きが見られた。
ユーロ円は一時130円近辺へと下落した。
会社更生法適用が予想される日本航空が燃料先物予約を解消せざるを得ないとの見方か ら、為替のドル買い予約も解消するとの思惑が広がっていた。
また、米シティーの決算を控えて、クレジット状況への懸念もあった。
一方、ポンドは堅調で、米 クラフトによる英キャドバリー買収が合意するとの観測があった。

ロンドン市場は、ドル高推移だった。
ギリシャの財政再建を懸念したユーロ安・ドル高の動きが全体に波及した。
今週から米企業決算が本格化する中、欧州株式 市場で銀行株が売られ、リスク回避的なムードもあった。
ユーロドルは1.44近辺から1.42台半ばへ下落した。
ポンドドルは強い英消費者物価指数を受け て1.64台半ばへと上値を伸ばす場面もあったが、ロンドンの昼にかけて東京朝方の1.63台前半の水準まで売り戻された。
円相場の方向感はまちまちだっ た。
対主要通貨でのドル高を背景にドル円は90円台前半から後半へと底堅い推移をみせた。
ただ、クロス円は、ユーロ円が130円台半ばから129円台後半 へ下落するなど方向感は定まらなかった。

NY市場は、リスク選好色が強まり、円安の動きが支配的だった。
一方、ドル相場は神経質な動きだった。
米シティの決算は4四半期ぶりの赤字だったが、NY 株式は堅調だった。
商品市況も堅調で、原油は引け際に79ドル台に乗せた。
円売りが優勢になり、ドル円は91円台乗せ、豪ドル円も84円台乗せなど、本日 の高値を付ける動きが相次いだ。
ユーロ円も反発、130円台を回復している。
取引中盤からは円安水準で、値動きが膠着した。
ユーロドルは1.42台半ばか ら1.43近辺、豪ドル/ドルは0.91台後半から0.92台半ばでの取引だった。
カナダ中銀は市場予想通り、政策金利を現行の0.25%に据え置いた。
声明ではこれまで通り、カナダ高をけん制する内容が盛り込まれている。
ドルカナダは発表を受けて1.0300レベルから1.0350近辺までドル買い・カ ナダ売りの反応を見せた。
ただ、その後は1.03台前半での取引に終始した。


(20日)
東京市場では、ユーロ売りが強まった。
ユーロドルは100ポイント近く売られ1.41台後半へと下落し4ヶ月ぶり安値水準となった。
1.42割れでのス トップ注文が観測された。
ユーロドルの急落局面ではドル円を除く主要通貨がドル高方向に振れた。
一方、ドル円は91円台前半での小動きだった。
豪消費者信 頼感は3ヶ月ぶりの上昇し、豪中銀による2月の追加利上げ観測を裏付ける内容と評価された。
しかし、豪ドルは中国の金融引き締め懸念に押され、豪ドル円は 84円台前半から83円台半ばまで下げた。
また、昼ごろには米マサチューセッツ州の上院議員補欠選挙で共和党が議席を失ったと報じられたが、反応は限定さ れていた。

ロンドン市場ではドル円を除き、ドルが全面高だった。
ギリシャなど加盟国の財政懸念を背景としたユーロ安・ドル高が継続したほか、中国人民銀行が個別の銀 行ごとに預金準備率の追加引き上げを要請したと報道されており、資源国通貨売り・ドル高の流れも続いた。
NZドルは東京早朝に発表された弱いNZ消費者物 価指数も蒸し返された。
カナダ消費者物価指数が弱かったことでカナダも下落。
ポンドは英失業保険申請件数が市場予想を上回る改善だったことでドル高の流れ にあらがう場面もあったが、全体的なドル高の動きは根強かった。
英中銀議事録は、政策金利、資産買取額ともに全員一致で据え置きだったため、手掛かりにな らなかった。
円相場は中国が追加引き締めに動きつつあることで、リスク回避の円買いが入った。
上海総合指数は3%超の下落だった。
ただ、ドル円は対主要通 貨でのドル高にサポートされ、91円近辺での推移が続いた。

NY市場では、株安・債券高のリスク回避の動きが強まり、ドル買い圧力が続いた。
特にユーロ売り・ドル買いが目立った。
ユーロドルは1.41の大台を割り 込み1.40台後半へと下落した。
09年8月以来のドル高・ユーロ安水準となった。ユーロにとっては昨日の独景況感が弱かったことや、引き続きギリシャや PIGS(ポルトガル、イタリア、ギリシャ、スペイン)の財政悪化問題が、売りを誘った。
一方、リスク回避の円買い圧力が見られるなかで、NY序盤にドル 円は91.45レベルまで急反発した。
ファンドの動きとの観測。
ただ、ユーロ円や豪ドル円などクロス円では売りが優勢だったことから、ドル円の上昇は限定 され、91円台前半での揉み合いが続いた。
ダウ平均株価指数は200ドル超の大幅安となる場面があった。
一連の米金融機関決算はまちまちだったが、バンカ メが再び赤字決算になるなど力強さには欠けた。
米住宅指標では、住宅着工が寒波の影響で落ち込む一方、建設許可は予想以上に伸びた。
また、カナダ消費者物 価指数が予想を下回ったことで、カナダ売りが加速する場面もあった。


(21日)
東京市場は円安・ドル高に振れた。
海外市場で下落したクロス円が買い戻されたほか、ユーロドルの下げでドルが強含み、ドル円も上昇した。
ドル円は91円台 前半での揉み合いを経て、91円台後半へと買われた。
イベントでは中国の経済指標が注目された。
11時に発表された中国のGDPは前年比10.7%、中国 の小売売上高は前年比17.5%と概ね好調だった。
発表前後の取引では、ユーロドルが70ポイント近く下落するなど、ユーロドル主導でドル買いが進む場面 があった。
ユーロドルは1.40台後半まで下げ、5ヶ月ぶり安値を記録した。
市場では景気過熱に伴う中国の金融引き締め観測が浮上した。
ただ、金融引き締 めは持続的な経済成長を促すものと肯定的に受け止める見方もあり、評価は定まらなかった。

ロンドン市場では、ポンドが下落したほか、ドルが堅調に推移した。
ポンドドルは1.63近辺から1.61台前半へと下落。
大口のポンド売りが観測されたほ か、英マネーサプライM4が前月比で予想外に減少したことがポンド安材料だった。
ユーロ圏やドイツのサービス業PMI が弱かったことがユーロドルを圧迫した。
ユーロドルは1.41台前半から1.40台前半へと軟化。ただ、ユーロドルの下値1.4000ではかなりの防戦の 動きが予想されており、一段のドル買いの手がかりも乏しい中、ロンドン昼ごろにはドル高推移が調整された。
資源国通貨も対ドルで下落した後、下げ渋った。
ドル円は91円台半ばでの取引だった。

NY市場、ドル円が90円近辺まで下げるなどリスク回避の円買いが強まった。
オバマ米大統領が新たな金融規制案を発表したことで、米株が大幅安になり、各 市場にリスク回避色が広がった。
NY序盤はドル円、クロス円ともに欧州株高を受けてジリ高の動きだった。
新規失業保険申請件数が市場予想を上回ったが、年 末を挟んだ時期の事務的な問題との見方で反応薄だった。
フィラデルフィア連銀景況指数は予想を下回ったが、米景気先行指数は予想を上回り、これも反応薄。
米株はオバマ大統領会見を控えて次第に売りが優勢になった。
米大統領は銀行の高リスク投資を制限する新たな金融規制案を発表。株式市場は金融株を中心に大 きく売られ、ダウ平均は200ドル超安になった。
リスクポジション圧縮の動きが進んで、急速な円買いとなった。
ドル円は91円台後半から90円手前まで、 ユーロ円は129円台から127円台前半まで急落した。
オセアニア通貨も軟調で、豪ドル円は83円台後半から81円台後半へと下落した。
ドル相場は神経質 に振幅した。
ユーロドルは1.40台前半へと下落後、1.41台前半へと反発。
一方、豪ドル/ドルは0.91台前半から0.90台前半へと下げ、戻りは鈍 かった。


(22日)
東京市場は、海外市場の流れを引き継いで円高が進んだ。
ドル円は1ヶ月ぶりに90円台を割り込み、89.80レベルまで下げた。
ユーロ円は127円台半ば から126円台半ば、ポンド円は146円台半ばから145円台半ばまで値を崩した。
ユーロ円は9ヶ月ぶりの安値を記録している。
市場ではオバマ米大統領が 20日に提案した新たな金融規制案が話題となっていた。
規制案では金融機関の自己勘定取引の禁止などリスク投資に対する制限が盛り込まれる見通し。
規制強 化でリスク投資が手控えられるとの見方が広がり、株式市場は大幅安になった。
ガイトナー米財務長官やサマーズ米NEC委員長は、米メディアとのインタ ビューで金融規制案は金融システム・リスクに対処するもので、(マサチューセッツ上院補選での敗北を受けた)政治的な配慮はない、と規制導入の重要性を訴 えていた。

ロンドン市場では、ポンドが急落したほか、リスク回避の円買いも見られた。
昨日オバマ米大統領が発表した金融規制案を巡って、マーケットは引き続き動揺し た。
規制強化の思惑の中心だったのがボーナス税を導入した英国で、この日はブラウン英首相のコメントも伝わり英国にも追加規制導入の思惑を広げた。
ブラウ ン英首相は、オバマ大統領の案は英国の目的に沿っている、米国の新金融規制案の詳細を待っている、各国で様々な金融規制が必要、と述べた。
ポンドドルは 1.62台半ばから1.41近辺へと急落、ポンド円も147円台から145円割れとなった。
ドル円やクロス円はロンドン朝方にかけて水準を切り上げたもの の、欧州株式市場で金融株への売りが強まると円買いが強まった。
ドル円は90円台半ばが重く、90円割れ水準まで押し下げられた。
ユーロ円も128円台を 回復する場面があったが、127円近辺へと反落した。
一方、ユーロドルは下げが一服、1.41台前半での揉み合いだった。

NY市場は、円高およびドル高水準での揉み合いだった。
米株はマイナス圏での推移が続き、前日発表されたオバマ大統領の金融規制強化案の影響が残ってい た。
ただ、為替市場では昨日のような急速な動きは影を潜め、比較的狭いレンジ取引となった。
ドル円は90円台前半から89円台後半へと軟化したが、東京市 場の安値水準89.80レベルはサポートされた。
ユーロドルは一時1.41割れとなったが、1.41台後半まで買い戻された。
ロンドン市場で大きく下げた ポンドドルも1.60台後半まで下押ししたあとは、1.61台前半に戻して揉み合った。
クロス円は米株がマイナス圏推移を続けたことで上値が押さえられた が、値動きは限定的だった。
ユーロ円は127円近辺から127円台後半、ポンド円は144円台後半から145円台後半での振幅が続いた。
カナダドルは弱い 小売統計を受けて軟調だった。
全般的には円高水準での取引が続き、リスク回避色が払拭されたわけではなかった。
来週のバーナンキFRB議長の再指名承認に 対する報道も多く、不透明感が広がっていた。



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