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今週のまとめ1月25日から1月29日の週

配信日時:2010/01/30 (土) 08:00

25 日からの週は、前週に引き続きリスク回避色が支配的となり、ドル買いが一段と進行した。
前週はオバマ大統領が金融規制案を発表し、市場がネガティブな反応 を示していた。
今週は一般教書演説で雇用対策中心の施策が発表されが市場は反応薄だった。
米FOMCでは前回から若干の経済改善が示唆された。
市場を驚か せたのがホーニグ委員が反対票を投じたことだった。
これまでの、異例の低金利政策を長期的に維持、との文言に反対を唱え、ドル買いが強まる一因となった。
その他、リスク回避材料が目白押しだった。

引き続きギリシャ財政問題がギリシャ国債売りを誘い、ユーロ安材料となった。
また、日本の長期格付け引き下げ懸 念や英銀行システムの脆弱性の指摘など米格付け会社から各国に警鐘が鳴らされた。

中国株は引き続き金融引き締め懸念で軟化、米株式も予想以上に強い米 GDP速報に対し、売りで反応して週末を迎えている。

ダウ平均は年初来安値を更新して引けた。
ユーロドルは1.38台へと下落して、約半年振りのドル高水 準となった。
ドル円は89円台から90円台へと小幅上昇ししたが、クロス円全般で円高が進行した。
ドル高進行とともに、円高も強まった週だった。

(25日)
東京市場は、前週末の円高水準を受けての揉み合いだった。
ドル円は89円台後半から90円台前半、ユーロ円は127円台での振幅だった。
リスク回避的な ムードは根強かったが、一部報道で米大統領はバーナンキFRB議長の再任承認の確証を得たとされ、不透明感が後退する面もあった。
また、日銀金融政策決定 会合が始まり、金融緩和策拡大への思惑も出ていた。
豪ドルは堅調で、豪ドル円は82円手前まで上昇する動きをみせた。
中国株や商品市況が下げ渋り、本邦投 資家からの押し目買いが入った。

ロンドン市場は、円高一服で小動きだった。
欧州株式市場が底堅かったほか、米株価先物が堅調だったことで、円買い圧力はやや後退したものの値幅は狭かっ た。
ギリシャ国債への需要が旺盛と伝えられたことでユーロが買われたことが、全般的なドル売りへと波及する場面もあったが、値動きは限定された。
ユーロド ルは一時1.42近辺へと上昇したが1.41台半ばに落ち着いた。
週央からの重要イベントを控えて、週初は取引を手控えるムードが漂った。
ドル円は90円 近辺で揉み合い。
ユーロ円は127円台前半から128円乗せ、ポンド円も145円近辺から146円近辺へと堅調だった。

NY市場は、全般に動きが落ち着いた。
12月米中古住宅販売件数は予想を下回ったが、市場の反応は限定的で、NY株式市場は堅調に推移した。
前週から不透 明感があったバーナンキFRB議長の再任については、次第に支持派が増えつつあるとの報道に安心感が広がった。
オバマ大統領が中産階級への支援策を表明し たことも好感された。
ただ、マーケットはFOMCや米GDPの発表を週後半に控えて模様眺めだった。
ドル円は90円近辺での揉み合い。
ユーロ円は127円 台での穏やかな動きだった。
豪ドル円は81円台前半へと下押しする場面があったものの、81 円台後半へと戻している。
ユーロドルは1.4150レベルを挟んでの小幅な振幅に留まっている。
ポンドは前週末の売りが調整されて堅調だった。
ポンドドル は1.61台前半から1.62台乗せとなった。

(26日)
東京市場はリスク回避の動きが強まり、円高になった。
序盤は投信買いへの思惑もあって円売りの動きが先行した。
バーナンキFRB議長の再任がほぼ確実視さ れる中、株式市場を始め、各市場は落ち着きを示していた。
しかし、昼になって雰囲気は急変する。
中国人民銀行が一部の過剰融資をしている銀行に対して預金 準備率の引き上げを求め、本日から実施していることが伝わった。
中国株への警戒感から一気にリスク回避の動きが強まった。
90円台半ばへと上昇していたド ル円は89円台半ばまで一気に下落。
ユーロ円も 128円台半ばから126円台半ばへと一気に約200ポイント下落した。
日銀は政策金利およびその他の施策も据え置いた。

ロンドン市場は、東京市場で中国の追加引き締め実施が伝えられた流れから、リスク回避パターンの円高やドル高が継続した。
S&Pが日本の格付け見 通しを引き下げたことで円の値動きが荒っぽくなる場面があったほか、弱い英GDPを受けてポンドが売られた。
ドイツIfo景況感指数は予想を上回ったが ユーロ買いは限定的だった。
日本の格付け見通しについて、格付け会社のムーディーズやフィッチは見通しを据え置いた。
S&Pは今後2年程度で日本 の格下げがありうるとした。
ドル円は一時90円台前半まで反発したが、89円台前半へと押し戻された。
ユーロ円は126円近辺から127円台前半で激しく 往来した。
ポンドは軟調、ポンドドルは1.62台半ばから1.61近辺へと軟化した。
一方、ユーロドルは1.40台後半と安値水準で揉み合った。

NY市場は、ドル高・円高が一服したが、戻りは限定的にとどまった。
ドル円は89円台、ユーロ円は126円台の円高水準、ユーロドルは1.40台後半から など、ドル高・円高水準で取引が始まった。
序盤に発表されたS&Pケースシラー住宅価格は前年比が予想を下回り、米株は一時マイナス圏と不安定な 動きをみせた。
ただ、コンファレンスボード消費者信頼感が予想を上回ったことや、FHFA住宅価格指数も予想以上に回復したことで、次第にリスク回避色は 弱まった。
米株はプラス圏での推移が続いたが終盤には再び下げに転じるなど勢いに欠けた。
一時89.35レベルまで下押ししたドル円は89円台後半に落ち 着きどころを見出した。
ユーロ円は125円台後半から126円台前半へ、ユーロドルも1.4050割れ水準から1.41近辺へと反発した。
ロンドンで急速 に売られたポンドも下げ渋り、ポンド円は144円台後半へと収束していった。
ただ、東京市場の水準からは依然としてドル高・円高水準での取引だった。
金は 小幅高、原油は小幅安と商品市況はまちまちだった。

(27日)
東京市場は、円買いの動きが強まった。
中国への警戒感が依然として強く、ドル円・クロス円に見切り売りが加速していた。
地元紙の報道で、中国当局は市中銀 行に対して貸し出しを制限するよう要請したのみならず、1月に実施した貸出の一部について回収するよう命じているとの報道も出ていた。
ドル円は強いサポー トとなっていた89.30の水準を下抜け、89.15近辺まで下落。
ユーロ円も125.40近辺と下値模索の動きが続いた。
豪ドルは中国への警戒感が強 く、軟調な動きを見せていたが、きょう発表になった第4四半期の消費者物価(CPI)は予想を若干上回る内容となった。
市場の 2月利上げ期待が高まるなかで、きょうの結果はその期待を裏付ける内容となっている。
ラッド豪首相もラジオのインタビューで世界経済の回復とともに、豪金 利は上昇する可能性を示唆していた。

ロンドン市場では、ポンドが堅調に推移した。
センタンス英中銀委員のタカ派寄りの発言が手がかりとなったほか、月末絡みのポンド買いも入った。
特に背景は 見当たらなかったが、株式市場で下げ幅を削る動きもあり、リスク回避パターンの円買いやドル買いも後退。
今晩のFOMCを控えた調整も入った。
この日、セ ンタンス英中銀委員は、輸入やサービスの物価が強く上昇し続けるならばインフレターゲットの維持は困難、CPIの見通しにはかなり幅の広い不確実性がつき まとっている、ポンドはユーロに対して特に競争力が高い状態、などと述べた。
ポンドドルは1.61近辺から1.62台半ばへ上昇。
ポンド円も143円台後 半から145円台半ばへと買われた。
ドル円は89円台での小動きだった。

NY市場は、FOMC声明が注目された。
取引前半はリスク回避色がくすぶった。
ギリシャ債が急落したことや、米住宅指標の弱さが株安を誘った。
ドル円は 89円台前半、ユーロ円は125円台前半へと軟化した。FOMCをめぐって流れが急変する。
政策金利および声明の主要文言に変化はなかったが、ホーニグ委 員が異例の低金利を長期的に維持することに反対票を投じた。
また、市場の一部にあった緩和措置の延長も無かったことから、出口戦略へと一歩近づいたとの印 象を強め、ドル買いが強まった。
ドル円は89円台前半の揉み合いから90円乗せへ、ユーロドルは1.40台前半から1.40台割れへとドル買いが進行し た。
ドル円の上昇スピードがその他主要通貨に先行していた。
クロス円も円安方向へと水準を訂正、ユーロ円は125円台半ばから126円台前半へ、ポンド円 は144円台後半から145円台半ばへと上昇した。
株式市場はマイナス圏での神経質な取引が続いていたが、FOMC後は終盤にかけて堅調に推移した。
FOMC後はNY市場前半のリスク回避色は和らいだ。

(28日)
東京市場はリスク回避の動きが緩み、株式市場が上昇、円売りが優勢となった。
FOMC声明は特に大きな変化はなかったが、若干景気認識が上方修正された。
また、流動性供給の期間延長などの追加措置は講じられなかった。
ホーニグ委員の反対票が出口戦略への一歩との評価もあった。
そして、東京時間の午前に伝 わったオバマ米大統領の一般教書演説は雇用対策に重点が置かれた。
演説の3分の2以上を経済問題に費やし、市場には安心感が広がった。
ドル円は90円台前 半へと上昇、ユーロ円は126円台後半、豪ドル円は81円台半ばへと堅調に推移した。

ロンドン市場は、方向感に欠ける動きだった。
東京市場からの流れや、欧州株式市場が堅調だった。
ただ、値動きがはっきりとしたのは資源国通貨やポンドで、 全体的な方向感はぼやけていた。
本日は手がかりとなりそうな経済指標の発表や講演がなかったほか、月末のため積極的な売買は見送られた。
一方、ギリシャの 5年物CDSスプレッドは歴史的な高水準である400bpに達した。
ドイツとギリシャの10年債利回り格差も一本調子で広がり続け、ギリシャのユーロ加盟 後の最高水準となる393bpまで拡大した。
ユーロドルは1.40近辺から1.40台半ばでの振幅、ドル円も90円台前半から半ばでの揉み合いだった。
ポ ンドには大口買いが入り、ポンドドルは1.62近辺から1.62台後半へと上昇、ドルカナダは1.06台前半から1.05台半ばへと軟化した。

NY市場は、NY株式が軟調に推移し、円高・ドル高のリスク回避の動きだった。
S&Pが英金融システムの脆弱性を指摘したことからポンドが大きく 値を下げ、波乱の動きとなった。
序盤に発表された米新規失業保険申請件数、米耐久財受注は市場予想ほど改善しなかった。
NY株式市場はこれを受けて軟調に 推移し、ダウ平均は150ドル超の下落となる場面があった。
また、昨日に引き続きギリシャ国債が売られてユーロ売りを誘った。
ギリシャ首相は火消し発言に 回ったものの、EU諸国からの支援は不要と述べたことが、かえって市場に嫌気された面もあった。
ドル円は90円台前半から89円台後半へと下落。
クロス円 も全般に軟調で、ユーロ円は125円手前、ポンド円は145円割れへと大きく下げた。
ドル相場もドル高の動きで、ユーロドルは1.40台前半から1.39 台半ばへと下げる動きだった。
ドルカナダは1.05台後半から1.06台後半へと買われた。オセアニア通貨も同様に軟調だった。
特に動きが激しかったのが ポンド。
S&Pが英国の銀行システムはもはや最も低リスクではない、と指摘。
ポンドドルは1.62台半ばから1.61台前半へと大幅安になった。
ポンドはロンドン市場での上昇を消した。
終盤にかけてNY株式は下げ幅を縮小したが、為替市場での戻りは限定的だった。
また、バーナンキFRB議長の再任 が上院にて採決されたが、市場は反応薄だった。

(29日)
東京市場は、前日NY市場の流れを受けてリスク回避的な動きだった。
日経平均やアジア株が軟調推移だった。
インド中銀が金融引き締め措置を発表されことで インド株が急速に下落した。
ユーロにとっては引き続きギリシャ経済への不透明感が売りを誘った。
ユーロドルは1.39台前半まで下値を広げた。
ユーロ円も 125円割れへと下落して9ヶ月ぶりの安値水準で取引された。
ドル円は89円台半ばへと下げた後は89円台後半で揉み合った。
ギリシャ関連の報道が飛び 交ったが、一部にフランス・ドイツなどユーロ圏各国がギリシャ救済を検討と報じられたが、一方でドイツが救済案に難色を示しているとの報道もあった。

ロンドン市場では、米GDPの発表を控えてやや円安・ドル安方向に巻き返された。
ドル円は90円割れ水準から90円台前半へと持ち直した。
ユーロ円は 125円台前半から126円近辺へ、ポンド円は144円台後半から146円近辺へと買い戻された。
欧州株式が上昇して始まったことでリスク回避の動きが和 らいだ。
ドル相場もドル安方向への取引だった。
ユーロドルは1.39台後半へと反発後、1.39台半ばで揉み合った。
ただ、ポンドドルは引き続き1.61 台前半での取引と上値が重かった。

NY市場は、予想を上回る強い米第4四半期GDP速報値を受けてドル買いが強まった。
ドル円は一時91円手前、ユーロドルは1.38台後半へとドル高の推 移をみせた。
ただ、NY株式が次第に下げていったことで円買いの動きも広がって今週の取引を終えた。
序盤に発表された一連の米経済指標はいずれも強い結果 だった。
米第4四半期GDP速報値は5.7%増と市場予想を大幅に上回った。
米株先物が上昇し、円安の動きが広がった。
ドル円は90円台後半、ユーロ円は 126円台後半へと上昇した。
続くシカゴPMIやミシガン大学消費者信頼感指数・確報値も予想以上に改善した。
次第にドル買いの動きが優勢になった。ドル 円は91円手前まで上昇、ユーロドルは1.39台前半へと下げた。
NY株式市場は強い米経済指標を好感して買われたが、次第に週末調整に押されて下げに転 じた。
ドル円は90円台前半へと反落、クロス円も売り圧力が強まった。
ユーロ円は125円台前半へと下落。
ポンド円も146円近辺から144円台前半へと 大きく下げた。
豪ドル円も80円割れへと下落、ロンドン市場での上昇幅を吐き出した。
NY終盤にかけてもドル買い圧力が続いた。
ユーロドルは1.38台後 半、ポンドドルは1.60台割れへとほぼ一本調子で下げた。
ユーロドルは約半年ぶりの安値水準となった。
ドル買いには、強い米経済指標を受けた出口戦略の 早期化への思惑と、株安によるリスク回避のドル高の両面があったようだ。


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