忍者ブログ
検証用ブログです
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2010年スタートの週、米雇用統計とともに日本の政局にも注目が集まった。
健康上の理由で財務相が藤井氏から菅氏に交替、円高論者から円安論者への転換イメージから円売りが強まった。

ダウ平均、日経平均ともに昨年来高値を更新するなど堅調に推移した。
原油など商品市況も堅調だった。
豪ドルなど資源国通貨に買い圧力がみられた。

ドル相場は週末の米雇用統計を控えてドル高方向へと調整気味の取引だった。
FOMC議事録では慎重なトーンが支配的だったが、米当局者の一部には雇用の回復を待たずに出口戦略を主張する意見もあった。
ただ、週末に発表された米雇用統計は弱い内容となり、米早期利上げ期待は一服している。


(4日)
年初4日の東京市場は、ドル買いの圧力が続くなかで、クロス円は軟調だった。
ドル円は31日の海外市場で一時93.15レベルと4ヶ月ぶりの高値水準を記録した。
年明けの取引も93円近辺での取引から始まったが、上値は限定されて93.10レベルまで。

ただ、下押しも浅く、92.70レベルにとどまるレンジ相場だった。
全般的にドル買いの圧力が継続した。
ユーロドルは1.43台前半から1.42台後半へ、ポンドドルは1.61台半ばから1.60台後半へと軟化して、前週末のNY市場から安値を更新した。

週末のバーナンキFRB議長やコーン副議長の講演および草稿内容が報じられた。
足元の経済状況への発言は控えられていたが、雇用の回復を待たずに異例の刺激策を解除する可能性が示唆されていた。

大発会で日経平均は一時150円高と好調な滑り出し。
しかし、リスク選好の円安にはつながらなかった。ユーロ円は132円大半ばと前週末NY市場から約1円下落した。

ロンドン市場は、欧州通貨買い・ドル売りが鮮明だった。ユーロドルは1.42台後半から1.44台前半、ポンドドルは1.60台半ばから1.62台前半まで買われ、東京市場で続いたドル買い圧力は弱まった。市場ではユーロドルで中東系投資家の買い、ポンドドルで配当支払いに絡んだ英銀のポンド買いが観測されていた。

ポンドについては、製造業景況感の改善や住宅ローン承認件数の増加も買いの手掛かりだった欧州通貨以外では資源国通貨も堅調だった。

豪ドル/ドルは0.89台後半から0.90台半ばまで上昇、ドルカナダは1.04台後半から1.03台後半まで下落した。

原油先物が昨年11月以来となる80ドル台半ばまで上昇するなど資源高が追い風となった。主要通貨でのドル売りが波及し、ドル円は93円台前半から92円台後半へと軟化した。

NY市場は、ドル売りが優勢だった。

きょう発表になったISM製造業景気指数は2006年4月以来の水準に上昇し、米景気回復期待を高める内容となったが、為替市場のドル買いの反応は限定的となった。

原油、金が大幅高となっていることで、ユーロや資源国通貨でのドル売りにつながった。

ユーロドルは 1.43台後半から1.44台半ばへ、豪ドル/ドルは0.90台後半から0.91台乗せへと上昇した。
円相場は、ドル円は一時92.20近辺に下落する一方で、ユーロ円は133.70近辺まで上昇し、その後も高値圏を維持、豪ドル円も84円台後半へと堅調に推移した。

(5日)
東京市場は、ドル円、クロス円ともに軟調で円買いが優勢だった。
前日のNYダウが155ポイント高と大幅反発したことを受けて、日経平均も序盤に100円超の上昇となった。

しかし、為替市場では調整色が強く、ドル円は92円台後半から91円台後半まで下落した。
クロス円も軟調で、ユーロ円は133円台半ばから132円台前半、ポンド円は149円台前半から147 円台半ばへと売りが進んだ。

一方、原油高など商品市況が堅調なことを背景にオセアニア通貨には買いが入った。
しかし、豪ドル円は一時84円台後半をつけたあとは83円割れへと反落、上昇力には欠けていた。
前日の12月米ISM製造業景況感指数は予想を上回る好調な結果だったが、市場には早くも週末の米雇用統計を控えた調整ムードが漂っていた。日経平均も後場には上げ幅を急速に縮小した。

ロンドン市場は、ポンドを除いて方向性を欠く展開だった。
早朝の取引でユーロドルが1.44台後半まで上昇するなどドル安に振れる場面もあったが、次第に欧州通貨でのドル安は一服した。

NY勢参加前にユーロドルは一時1.44割れまで下げた。
週末の米雇用統計を見極めたいとの見方で売買が交錯した模様。
ドル円は91円台後半から92円近辺で振幅した。
また、個別ではポンド売りが目を引いた。
ポンドドルは1.61台半ばから1.60割れ、ポンド円は148円台前半から147円付近まで下落、ユーロポンドは0.89台半ばから0.90台前半まで上昇した。

英国の財政不安や英中銀による追加緩和期待がポンド売り要因となった模様。藤井財務相の辞任観測が報じられていたが、相場の反応はみられなかった。

NY市場は、円買いが加速した。
この日発表になった米中古住宅販売成約指数が予想以上に弱い内容だったこともあり、序盤がドル売りが強まった。

ドル円もサポート水準をブレイクし、一時91.25近辺まで下落した。
この動きにユーロ円やポンド円といったクロス円も下げ幅を加速し、ユーロ円は一時131.50 近辺まで下落した。

昨年末には今年の円安期待から、円売りが強まっていた。
米経済指標が回復を期待させる好調な発表が相次ぎ、ドル円が買い戻されていたことも、円相場の大きなサポートとなっていた。

しかし、ここに来て、一旦次の展開を待とうとの動きから利益確定の動きを強めた格好だ。
なお、藤井財務相の辞任か決定されたことがNY時間に伝わっていた。
ただ、円相場の反応は限定的だった。


(6日)
東京市場は、全般に円売りが優勢だった。
ドル円は91円台半ばから次第に水準を上げて午後には92円台を回復した。
前日海外市場の安値からは約90銭の反発となった。
クロス円も買いが優勢だった。
ユーロ円は131円台前半へと下押ししたものの、132円台を回復した。
ポンド円も146円近辺から147円台へと急速に戻した。日経平均は序盤に方向感の乏しい神経質な動きだったが、次第に本邦投資家の買いが強まってプラス圏で取引が安定している。

アジア株も堅調に推移している。
現状では打診的な域は出ていないものの、投資家の動きがみられており、リスク回避色は後退していった。

個別では、豪住宅指標が強かったことで豪ドルが買われた。
豪ドル円は83円台半ばから84円台に乗せた。

ロンドン市場では、ユーロが値動きを主導した。
ユーロドルは1.43台半ばから1.42台後半、ユーロ円は132円台前半から131円台半ば、ユーロポンドは0.89台後半から0.89台前半まで急落した。
30分弱の出来事だった。
市場ではシュタルクECB専務理事の発言が話題となっていた。
シュタルク氏は伊経済紙とのインタビューで、ギリシャの財政赤字は大き過ぎる、EUはギリシャを救済しないなどと述べた。

ただ、急速な動きは一時的で、NY勢参加前にユーロドルは 1.43台後半、ユーロ円は132円台後半、ユーロポンドは0.89台後半まで切り返した。

また、藤井財務相の後任人事が伝わった。
鳩山首相は藤井財務相の辞表を受理し、後任として菅副総理が財務相を兼務することを明らかにした。
この報道後は円売りが優勢となり、ドル円は92円近辺から92円台半ばへ、ユーロ円は132円台後半へと反発した。

NY市場は、ドル売りが優勢だった。
要因としては商品市場の強い動きと、この日発表になったFOMC議事録でFRBの慎重姿勢が伺える内容だったことで、早期利上げ期待が後退したこと。

ただ、一方で、円売りの動きも根強く、ドル安・円安といった従来のリスク選好的な動きも見られていた。
ドル円は一時 92.70近辺まで上昇し、後半には92円台前半に伸び悩んだ。
ユーロ円も伸び悩んだが、133円台は回復した。
商品市況で金属相場が高値を更新、資源国通貨が堅調だった。
豪ドル円は一時85円台に上昇した。

FOMC議事録では、今後2年間は緩やかな成長の公算、一部の委員がMBS購入終了後の住宅市場に減退の恐れを指摘していた。
FOMC声明では政府機関発行の住宅ローン担保証券のいずれも購入ペースを徐々に緩め、2010年第1四半期末までに完了するとしていた。
FRBは先行きに対して慎重姿勢を崩していないことが示された。


(7日)
東京市場は、前日の海外市場からの流れを受けて円安水準での揉み合いが続いた。
そのなかで、東京9時半に発表された豪小売売上高が予想を上回る強さだったことを受けて豪ドルが買われた。

豪ドル/ドルは0.92台前半から後半へ、豪ドル円は85円近辺から85円台後半へと買われた。
2月の豪中銀の利上げ期待が高まっていた。その他の主要通貨の値動きは限定的だった。

ドル円は92円台前半でのレンジ相場、ユーロドルは1.44台半ばを試したが上抜けられず、 1.44割れへと押し戻された。

早朝にドルスイスが急落する場面があったことや豪ドル買いの動きにつれてドル安の動きから始まったものの、昼ごろにはドルは買い戻された。

ロンドン市場では、菅・新財務相の発言が話題となった。
財務相は就任会見で「為替が経済に与える影響を考え、適切な水準になるよう日銀と連携して努力する」、「為替がもう少し円安方向に進めばいい、90円台半ばを想定」などと述べた。
発言後、30分弱でドル円は92円台前半から92円台後半、ユーロ円は 132円台半ばから133円台前半、豪ドル円は84円台後半から85円台前半まで急伸した。
財務相が為替水準に具体的に言及するのは異例。
前任の藤井氏は円高容認のイメージが強かったが、後任の菅氏は円安論者と受け止められた。

NY勢が参加し始める時間帯に、ドル円は93円台前半、豪ドル円は85円台半ば、ユーロ円は133円台半ばまで水準を切り上げた。
なお、英中銀は政策金利および資産買取枠を据え置き、市場の反応はみられなかった。

NY市場は、ドル買いが優勢となった。
ユーロドルは1.43近辺へと下押しされた。
この日発表になった米新規失業保険申請件数はほぼ前回並みの水準で、雇用回復への期待感を示す内容となったが、特に材料視されなかった。

明日の米雇用統計発表を前に、商品市場が反落するなど調整色の強い動きでドルが買い戻された。
円相場は菅新財務相の発言をきっかけとした円売りの動きが続き、ドル円、クロス円とも本日の高値圏での取引が続き、ドル円は93円台を維持していた。

(8日)
東京市場、ドル円は一時93円台後半と4ヶ月ぶり高値水準で取引された。
早朝の取引は93円台前半から始まった。
米金融当局が銀行に金利上昇に備えるように警告を促す、と報じられると、93.40-50レベルでストップを巻き込み93.78レベルまで上昇した。

その後は仲値をめぐって神経質な売買となったが、鳩山首相が菅発言に否定的なトーンのコメントが伝わると93.10近辺へと押し戻された。
クロス円もドル円の振幅に伴って往来相場を形成、ユーロ円は 133円台前半から134円台前半、ポンド円は148円台半ばから149円台前半で推移した。昨日の菅財務相の円安誘導発言について鳩山首相は、為替について政府が言うべきでない、菅副総理は経済界の考えを言った、と説明した。

ロンドン市場は比較的静かな展開となった。
ドル円は93円台前半から92円台後半まで軟化した後、93円台前半に持ち直すなど方向性に欠けた。
ユーロドルは1.42台後半から1.43台前半で概ねレンジ相場だった。
米雇用統計を見極めたいとの見方が強く、取引は手控え気味となった。
個別でポンド買いやカナダ売りが進む場面もあったが、市場全体の流れには影響を及ぼさなかった。
カナダドルはカナダ雇用統計の悪化で急落した。
事前に強い数字が出るとの噂でカナダ買いが進んだが、ドルカナダは1.03台前半から一時1.03台後半まで急伸、カナダ円は90円台前半から一時89円台後半まで急落し、カナダ買いは巻き戻される形となった。

NY市場はドル売りが優勢となった。
この日発表になった12月の米雇用統計が予想外に弱い内容となったことで、早期利上げ期待が一服した。
債券市場で政策金利に敏感な2年債利回りが低下する中、為替市場ではドル売りが優勢となった。
93円台に上昇していたドル円は一時92円台前半に下落。
ただ、ユーロ円や豪ドル円といったクロス円はしっかりの動きで、円安期待の根強さも伺える展開となった。



PR
1  2 
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新コメント
最新記事
(02/14)
(02/11)
2/9
(02/09)
2/8
(02/08)
2/7
(02/07)
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
忍者ブログ [PR]

designed by 26c. / graphics by ふわふわ。り